【SAP】【BASIS】EWA、GLCはSolution Manager(Solman)がなくても作成、実施可能
以前まではEWAの作成や、GLCの実施には基本的にはSolution Manager(ソルマン、Solman)がほぼ必須だったが、現在はSolmanなしでも作成/実施可能であることが分かった。アップグレードもSolmanなしでもWeb上(Maintenace Planner)から実施できるのでSolmanとしての機能を使用していない場合には基本的にはSolmanがなくても構築、運用は問題ないと思われます。
■2680554 - EWA send to SAP was not updated in launchpad
https://userapps.support.sap.com/sap/support/knowledge/en/2680554
■メンテナンスプランナー
https://support.sap.com/ja/alm/solution-manager/processes-72/maintenance-planner.html
【OS】【Windows】ユーザのパスワードが有効期限切れでログオンできない場合の対応
■状況■
オンプレミスのサーバーや一般的に会社から貸与されるPCにて、OSにログオンするときのユーザーがパスワード有効期限切れになってしまい、ログオンできなくなってしまう時がある。この場合の対応方法は所属される会社によって異なるとは思うが一般的には2つのパターンがあると想定される。
〇パターン〇
①パスワード変更画面が表示されるため、画面の表示に従い新しいパスワードに変更する。
②個人でパスワード変更できない場合は、システム管理者に連絡し対応してもらう。
①のパターンの場合、オンプレミスのサーバーや一般的なPCの場合は対応可能だが、AWS等のクラウドサービスの場合、同様の手順で対応できない場合がある。
AWSの場合はリモートデスクトップにて接続し、対象のWindowsサーバを管理していくが、パスワードの有効期限が切れている場合は「このユーザアカウントのパスワードは有効期限が切れました。ログオンするには、パスワードを変更する必要があります。パスワードを更新するか、システム管理者またはテクニカルサポートに問い合わせしてください。」とポップアップが表示され、パスワード変更画面が表示されないためログオンすることができなくなってしまう。
他の管理者IDが存在すれば、そのユーザでログオンし対象ユーザのパスワード有効期間を変更することで対応可能だが、存在しない場合はバックアップからの復元やセーフモードでの起動、BIOS設定で時間を過去に戻す等の対応を検討する必要がある。
上記の設定は手間がかかる為、上記の方法を検討する前に下記の方法で問題が解消されるか確認したほうが良い。
■対応方法■
1.リモートデスクトップを起動する。(Win+r→mstsc等)
2.「オプションの表示」をクリック
3.「名前を付けて保存」をクリックし、任意の場所、名前で保存する
4.「3.」で保存したファイルをNotepadで開く
5.最終行に下記のパラメータを入力して、保存する。
enablecredsspsupport:i:0
6.保存したファイルを実行し、対象のサーバーへ接続する。
このファイルを使用し接続すると、ユーザーとパスワードの入力画面が表示される。
■詳細■
通常のリモートデスクトップで接続した場合、ネットワークレベル認証が利用されてしまい、ユーザーとパスワードの入力画面が表示されません。
今回の設定を実施することでネットワークレベルの認証を利用しないように設定できるため、ユーザーとパスワードの入力画面が表示されることになります。
【SAP】【BASIS】Excelマクロを使用したユーザ登録01
運用をやっていくと、大量にユーザを登録しなければならないことがあります。その時の対応パターンはいくつか考えられますが、個人的によくやるのは下記のパターンになります。
1.気合で登録
→ SU01、SU10等を駆使して登録する。数十人程度であればこれで対応するかも。
2.eCATTを作成して自動化
→ 作成がちょっと面倒+移送を取得する必要があるので厳しいルールがあるPJとかでは色々面倒(移送とかが発生するので)
3.Excelマクロを使用したユーザ登録
→今回話したいのはこれ。要件によるが比較的簡単に作成できるのでお勧め。
Excelマクロのざっくりとした内容は下記の通り。
1.ユーザ登録内容の決定(登録可能内容の決定)
2.ユーザ登録用のシート作成
3.Excelマクロの作成(RFCでBAPI_USER_CREATE1を実行する)
今回は概要説明で終了とします。
次回は1.ユーザ登録内容の決定(要件定義)と2.ユーザ登録用のシート作成について記載する予定です。
【SAP】【BO】Analysis for Officeでのエラー解析
Analysis for Officeを利用した機能で、エラーが発生した場合の解析方法。
今回の環境や原因は下記の通り。
■今回の環境
・BO、ERP、HANAの3環境
・BOとERPがSAP認証によるSSO
・BOとHANAがSAML認証によるSSO
■発生した事象
特定のユーザのみで発生し、エラーの内容はHANAに接続できなかった旨が記載される。
■確認方法
Analysis for Officeのログを取得(TraceLogをONにする)
■ログ内容
メソッドがみつかりません。"BusinessObjects.DSWS.Session.SessionInfo BusinessObjects.DSWS.SessionSession.TrustedLoginWithX509(System.String)"
■根本原因
インストールされているソフトウェアが一部破損している。
古いバージョンのAnalysisを使用しており、アンインストール時やアップグレード時に破損している場合がある。
■対応
①Analysis for Officeをアンインストールする。
②アンインストール実行後に下記のフォルダにファイルが残っている場合、手動にてファイルを削除する。
C:\ProgramFiles(x86)\SAPBusinessObjects\OfficeAddIn
C:\ProgramFiles\SAPBusinessObjects\OfficeAddIn
%PROGRAMDATA%\Sap\Cof
%APPDATA%\Sap\Cof
③ExcelのアドインからAnalysisを削除する。
④再度Analysis for Officeをインストールする。
以上。
【SAP】【T-code:STC01】色々な作業のタスクリストが参照、実行可能(Fiori等も含む)
T-code:STC01を実行し、色々な環境設定を簡単に実施することができる。
STC01を実行し、設定したい作業内容を選択することで、該当の作業に対して実施すべきトランザクションコードや変更すべきパラメータが表示されるため、細かいタスクを覚えずに一般的な設定を実施することが出来るため便利。
下記のURLはSAP Fiori for SAP S/4HANAの基本的な設定について説明されている為、参考にすると良い。
参考URL:
https://blogs.sap.com/2016/10/12/fiori-s4hana-basic-configuration-help-task-lists/
【SAP】【ジョブ】ジョブ関連の確認で使用するテーブル
T-Code:SM37で参照できるジョブの結果をテーブルで確認したい場合は、下記のテーブルを使用することで確認が可能。
TBTCO : ジョブの実行結果
TBTCP : ジョブ名+プログラム名
TBTCS : ジョブのスケジュール状況
TBTC_JOB_DATA : ジョブの実行結果、スケジュール、プログラム等がまとまっている
【SAP】【T-Code:SICF】有効化済みサービス一覧の取得
T-Code:SICFを利用し、有効化済みのサービス一覧を取得しようとしても、一覧をダウンロードすることができない。
Excel等で一覧を管理する必要がある場合には、下記2つのテーブルを組み合わせて有効化済みのサービス一覧を作成する必要がある。
■テーブル名
ICFSERVLOC
ICFSERVICE