SAP社のERP、CRM、BWの運用をするにあたり、よく話題に上がるのが移送の自動化。
プロジェクト期間中は複数人のBASIS担当者がアサインされていることが多いため、プロジェクトのルールに従い申請することで移送を適用してくれる。
運用フェーズに入るとユーザが使用していない時間に移送を適用する必要があるが、その時期にはBASIS担当もほとんどリリース+適用時間帯が深夜であったりするため、自動化する必要性が高くなってくる。
下記のコマンドを使用することにより、移送の自動化を実現することが出来るので覚えておくと良い。(あくまで移送部分のコマンドであるため、その他の部分(判定等)については別途作成する必要がある)
■移送依頼の追加
下記のコマンドを実行することにより、移送依頼に追加することができる。
あくまでもリストに追加するだけなので、システムに適用されない。
また、コマンドは<sid>admユーザで実施したほうが良い。
(UNIX) tp addtobuffer <移送番号> <SID> pf=/usr/sap/trans/bin/TP_DOMAIN_<SID>.PFL
(WIN) tp addtobuffer <移送番号> <SID> pf=\\sapmnt\trans\bin\TP_DOMAIN_<SID>.PFL
■移送の適用
下記のコマンドを実行することにより、対象システムに移送が適用される。
コマンド実行時の「01234689」の部分は移送適用時のオプションの為、必要に応じて変更が必要。
(UNIX) tp IMPORT <移送番号> <SID> client<クライアント番号> 01234689 pf=/usr/sap/trans/bin/TP_DOMAIN_<SID>.PFL
(WIN) tp IMPORT <移送番号> <SID> client<クライアント番号> 01234689 pf=\\sapmnt\trans\bin\TP_DOMAIN_<SID>.PFL
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